次に東京大学の入試物理について書く。東京大学の入試物理では、他の大学とはちがい、状況の理解に重点をおいているような出題であるように感じる。その問題の中で、どのような現象が起きているのかを理解できないと解答をかけないような問題が多いように感じる。しかし、一度状況を正確に捉えられて仕舞えば、あとは、特に難しい計算などはなく完答できるような問題が多いように感じる。このような特徴から、物理の学力を身につけるための学習では、東京大学の過去問から問題を解くこともお勧めしたい。特に、力学、や電磁気の問題は、典型問題を発展させたような問題が多く、典型問題をしっかりと理解した上で、さらなる思考力が必要となるので、本当の良問が多くあるように感じる。次に東京大学の入試化学について書く。東京大学の入試化学は、大学の最難関とも言えるような出題が多い。他の大学の問題では出題されないような結合がテーマになることもあり、今までみたことのないような現象が問題に出題されるような問題もある。このような問題は、問題文をしっかりと理解した上で、具体的にどのような反応が起きているのかを自分の力で理解する力が必要にされている。しかし、このみたことのない事柄を扱う問題でも、今までに学習した基礎的な化学の内容を根本に考えるような問題が多いので、基礎をしっかりと身につけておくことが重要である。東京大学の物化の入試問題でも、時間との戦いといえるだろう。英語と比べれば時間の余裕もあるように感じるが、物理と化学のどちらにどれだけの時間を割くかは、人それぞれの学力によって異なるので、それは各自が戦略をたてて解答に臨む必要がある。具体的には、得意な科目を先に解答し、余った時間で苦手な科目を解くことが目標ではあるが、ある程度科目ごとの時間を決めておかないと、本番で、沼ってしまったとき、次の科目に移る踏ん切りがつかなくなってしまうこともあるので、その点についてもしっかりと考えておく必要がある。